先生、あなたに逢えて幸せでした


出席確認が終わると由佳は直ぐに机に頭を伏せまるで俺を視界から遮断するかの様に寝始めた。



俺も普段なら寝ている生徒は起こすが見て見ぬ振りに決め込む。



一学期の俺の授業では一度足りとも寝なかった由佳が俺の顔すら見ずに伏せている姿を見ると今すぐにでも抱きしめ俺の腕の中に包み込みたくなる。





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