先生、あなたに逢えて幸せでした
由佳は最初の授業だけは寝ていたが次の授業からはきちんと起きノートもとっていた。
かわったのは授業中に一度足りとも俺の顔は見ずにただ、ひたすら俺の授業を聞くだけ。
授業中にたまにする生徒達との雑談時ですら、あいつは顔を向けず教科書をペラペラめくったり横の席の野郎と話す。
まるで、俺の事なんか忘れたみたいに。
あの時交わした唇の熱さを覚えているのは俺だけなんだろうか?
俺の腕の中で必死にキスを返してくれたあの事もキスが終わってから見つめ合った瞳を覚えてるのは俺だけなんだろう…
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