先生、あなたに逢えて幸せでした


由佳の栗原を見つける瞳はあの日俺とキスした後に俺を見つめた瞳。


あの時は確かに由佳が俺に対して恋愛感情があった事は分かってた。



あいつの事を思ってわざと酷い事を言い自分に近付けさせなくしたのは俺自身。


だから由佳が新しい恋をするのは当たり前。


なのに、俺は今 由佳と栗原が何か話しながら見つめ続ける姿を見るだけで気が狂いそうだ。



由佳の瞳にうつるのは俺だけでありたい。



今すぐにでも教室へ飛び込み由佳を抱きしめたい衝動が俺の中を駆け巡る。




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