先生、あなたに逢えて幸せでした


イヴでも部活はある。てか、高校サッカーは冬が本番。


国立競技場へのチケットを賭け冬休みは部員はもちろん顧問はもっと忙しい。はっきり言ってイヴで浮かれてる暇はないし、時間もない。



美咲が昼頃からアパートへ来ると言ったが俺が居ないのに美咲一人が部屋の中をうろうろされるのは嫌だ。


俺が好きなのは美咲ではない。



それに由佳を一度招き入れたこの部屋に美咲に長居して欲しくない。



部活が終わるであろう時間から会う事になった。



―――――



PM8:00



美咲がアパートへ来た。


「陽介?美咲!ドア開けて?」


俺は疲れた体を起こしてドアを開ける


「やだ。陽介疲れた顔して!イヴだよ?」



疲れてるのわかるなら帰ってくれと思いながら顔には出さず答える


『大丈夫。入れば?』





< 292 / 428 >

この作品をシェア

pagetop