先生、あなたに逢えて幸せでした

<健太SIDE>

なんだ?この胸騒ぎ…。何かがゆっくり動き出してる様な…


俺は由佳の鞄を持つ手に力を入れ保健室へ急いだ。


少し扉が開いている。


中から声が聞こえ何か伊室が話してる。


(何か話してるが聞こえない?)


ちょっとだけ中を覗いた…

俺の目には信じられない光景が見えた


(嘘だろ… なんで、伊室が由佳にキスしてんだよ)


俺は扉を開ける事が出来なかった。


伊室が由佳から唇を離し由佳を見つめる伊室の目が余りにも悲しいそうで、でも由佳を愛しいそうに見ていたから。


(俺なに遠慮してんの?自分の彼女がキスされてんのに!ムカツキより疑問の方がでかい。)


俺は由佳の鞄を扉の前に置き教室へは戻らず屋上へ向かった。



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