先生、あなたに逢えて幸せでした
「俺が初めて要に、いや由佳にキスした事聞いてるんだろ?」
俺はあえて要ではなく「由佳」と言い換えて呼んだ。
『あぁ。去年の夏の球技大会の日に聞いた。』
「球技大会の日?」
『あぁ。あんたに酷い事言われて泣きながら話してくれたよ。』
「あの日に由佳はお前に話したのか…。」
『ずっと気になってた。なんであんな酷い事言った?もっと他にも言いようがあったはずだ。』
「栗原。俺の本当の気持ちを教えてやろうか?」
『本当の気持ち?』
伊室は何か隠してるってずっと思ってた。だから俺は素直に伊室の話しを聞いた。
「あぁ…。俺はな由佳を初めて見た時から好きだったんだよ。今、お前と付き合ってても俺は由佳を愛してる」
『…だったらなんで由佳とキスした時伝えなかった?あんたなら由佳の気持ち気付いてたんじゃないのか?』
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