先生、あなたに逢えて幸せでした
真夜中に全力疾走して先生のアパートに着いた。
(先生の部屋 真っ暗だ。もう寝たのかな?)
走ってきたから体はポカポカしてるのに、緊張で手が震えてる。
震える指でチャイムを鳴らした。
鳴らしても電気が付く気配もないから私は帰ろうとドアの前から動こうとした時ドアが開き先生が出てきた。
ドアの前で立っていた私を抱きしめ先生は言った。
「もう来ないかと思った…」
約束の時間からかなり過ぎてるのに先生は学校に居た時と同じ服装だった。
そんな姿を見た私は腕を先生の背中に回し抱きしめ返した。
胸が痛くて張り裂けそうだった。
『ごめんね。先生…』
その言葉しか出て来なかった。
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