先生、あなたに逢えて幸せでした


「俺はあの頃からずっと由佳を好きだった。好きって感情じゃない。愛してる…。初めて授業で由佳を見た時からお前に囚われてた。」


先生は私から目を反らす事なく話す。


『え?だ だって球技大会の時に魔がさしたって?!言ったよね』


あまりにも衝撃的な言葉に意味がわからない。


「きちんと最初から話すから聞いてくれるな?」


私は頷く事しか出来なかった。


「由佳とキスした時にはもうおまえらは留学選考に合格してたんだ。大切な好きな女の将来を潰したくなかった。由佳には留学して建築士として成功して欲しかったからわざと由佳を傷つけ俺から離した。」




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