先生、あなたに逢えて幸せでした


『そんな。そんな事ってある?私が先生の事好きだった事気付いてたよね?いくら選考に合格したからって突き放す事ないじゃん。先生が私の事好きって知ってたら私は健太と…』


話してる途中で先生に遮られた。


「正直 栗原と付き合い出した時は俺もへこんだよ。愛する女が違う男の腕に抱かれてるって想像しただけで吐き気がする。


でもな、キスした時に気持ちを伝えてたら由佳は留学しなかっただろ?俺の側から離れず自分の可能性を潰してた。そんな事して欲しくなかった」


『…確かにあの時気持ちが通じ合ってたら私はこんなに勉強しなかったし留学も決めなかったと思う。』



< 349 / 428 >

この作品をシェア

pagetop