先生、あなたに逢えて幸せでした
『わ 私健太を裏切るなんて出来ない。私が今好きなのは健太なんだから…。先生の事は確かに好きだった。ううん。好きって感情じゃない。愛してた。でも…』
私は先生に抱きしめられながら話した。
「俺が由佳から聞きたい言葉はそんな事じゃない。他の男の名前なんか聞きたくない。」
先生は少し私を体から離し私を見つめた。
私はここに、アパートに入った時に心の中である事を考えてた。
『先生…。私ね、まだ持ってるんだ…』
私も目を逸らさず話す。
「………?」
『先生と一緒に帰った時に私に買ってくれて飲めなかった缶コーヒー。 ねぇ?先生? 私捨てれないの。なんでかな?健太と付き合って幸せなのに好きなのに、捨てられずに持ってんの缶コーヒー。ねぇ?なんでだろ?』
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