先生、あなたに逢えて幸せでした
『大丈夫だよ!あと5枚ぐらい縫い付けたら帰るから』
『ダメだ!危ない!女一人にできねーよ!送るから片付けろ!』
何言い出してんだ、この女!やっぱり自分の身の危険を考えてねー!!放課後の教室に女一人なんて、襲って下さいって言ってるようなもんだ!!!!!
でも、由佳は言い出したら聞かない。
『大丈夫だって!私もすぐ帰るから!健太バイトでしょ?遅れるとヤバイよ!さぁ帰った!帰った!』
健太の背中を無理やり押して廊下に行った……
健太が心配そうな顔で私に言った。
『すぐ、帰るんだぞ???学校出たら、俺にメールして。駅に着いた報告メールと家に着いた報告メールも俺に入れて!なんかあったらすぐ電話して!じゃないと帰れない』
『ハイハイ分かりました。メール入れます。だから健太はバイト行ってきて!』
渋る健太を何とか帰して私は黙々とジャージにゼッケンを付け始めた。
空が暗くなりだしたのも気付かずに……………………
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