先生、あなたに逢えて幸せでした


「何処行くつもりだ?」


『何処って学校!!今日金曜日だよ?学校あるじゃん!てか、陽介授業は?』


焦りまくる私とは対象的に陽介は落ち着いてる。


「大丈夫。だからもう少し由佳を抱きしめてたい」


更に腕に力を入れ私を抱きしめる。


『ちょっ!何が大丈夫なの?ヤバイでしょ!』


「大丈夫だって。俺は今日有給休暇。由佳は体調不良で休み」


『ハァ!?意味が分からないよ!』


「だから、今日は二人サボり…」


『教師が生徒にサボりさせていいの?』


少し落ち着いて陽介に聞き返す。


「今日はしょうがないだろ?」


『なんで?今日は特別?』

「バーカ。自分の体見てみ?その姿 栗原に見せれないだろ?だからサボり」


自分の体? 見せれない?


意味が分からなくて自分の体に目線を落とす。


私の体には無数の紅い刻印。


腕、肩、胸、お腹、内股、足首数え切れないぐらいの陽介の跡。


この分じゃ、首筋と背中にも無数の紅い刻印はついて居るはず…


これじゃ学校は無理だ…


『…ん〜!だったら陽介が加減したらよかったじゃん!こんなに体中につけなくても…』


「バーカ!どれだけ俺が我慢してたと思う?こんなぐらいじゃ収まらないっつーの!てかさ、朝 学校に由佳の欠席電話入れた時父兄を装ったから緊張したんだけど…だから、俺を癒して」


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