先生、あなたに逢えて幸せでした
別々の道へ


月曜の朝 陽介と一緒に朝食を食べ私の自宅に車で送って貰った。


「由佳、今はまだ普通に栗原と接してろ。俺が話しつける。」


『普通って…。無理だよ。私は健太裏切った…』


陽介に抱かれた事を後悔はしてない。


だからこそ、健太にはきちんと話しをしたい。


「大丈夫だから。今は特別授業だけ考えろ」


陽介は私を落ち着かせると部活指導の為学校に行った。


自分の部屋に入り制服に着替える。


この三日間でつけられた紅い刻印は何とか制服からは見えない。


(よかった…。何とか見えない)


化粧をしてから少し早めに家を出て学校に向け自転車を漕いだ。


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教室内にはちらほらクラスメイトが居て金曜休んだ事を心配してくれている。



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