先生、あなたに逢えて幸せでした
朝のHRギリギリにクラスメイト達が教室になだれ込んできて一気に賑やかになった。
『由佳おはよう。体調もういいのか?』
『おはよう。健太。うん、もう大丈夫』
『てか、お前休み中携帯繋がらなかったから心配した』
『ごめん!親とかから心配の電話が入ってうるさかったから電源切ってた』
『ならいーけど。あんま無理すんなよ』
担任が教室に入ってきたから話しは切り上げ。
今まで健太に嘘つくなんてなかったのにこれで二度目の嘘ついた。
早く話さないと余計健太を傷つける。
時間はあっと言う間に過ぎ放課後の特別授業も終了して帰宅のみ。
健太と一緒に自転車置場に向かう。
『んじゃ!健太また明日ね』
『大丈夫か?家まで送る?』
『大丈夫!今日は早めに休むから。じゃ、バイバイ』
健太とキスとかしないように足早に帰宅した。
私は自分が思った程器用な人間ではないみたい。
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