先生、あなたに逢えて幸せでした


あっと言う間に二日経ち特別授業も今日で終了。


明日は終業式。


冬休みは休み返上で勉強だ。


陽介も今はサッカー部の冬選抜で忙しく逢えない。


年末年始は全国大会でいないし。


確実に勉強漬け。


『由佳、一年間お疲れ』


『健太もね。お疲れ様』


『由佳は年明けから更に地獄に堕ちるな』


『考えただけで胃が痛むよ』


『しゃーねーわな。留学するんだからさ』


『まーね。健太は?年明けからどうするの?』


『俺?予備校行く。レベル上げないと俺の行きたい大学落ちるからな』


『そっかぁ…』



話しも途切れ変な空気が流れる。


『…由佳。屋上行かね?』

『ん。いいよ。』


私達は屋上へ向け足を動かした。



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