先生、あなたに逢えて幸せでした
『由佳がずっと前に生理痛で教室で倒れた日あっただろ?あの日の放課後呼ばれてさ。
初めて伊室の気持ち聞いた。
俺もずっと不思議でさ。由佳を傷つけた理由は他にあるんじゃないかと思ってたから。
伊室から全部聞いて納得したんだ。
伊室は側で由佳を愛するより離れて愛する事を選べるぐらい由佳を想ってたんだなってさ。
もちろん俺だって伊室に負けないぐらい由佳を想ってる。
でも、恋愛は一方通行じゃ駄目だろ?
由佳も俺を想ってくれてないと成立しない』
健太は私の目を見て寂しそうに微笑む。
私は胸が苦しくてでも健太の瞳からは目を離せない。
『だからさ、由佳は自由になった方がいい。
本当に好きな男の所行けよ。
由佳が笑ってくれてたら俺は幸せだから。
この一年本当俺幸せだった。
今までで一番好きな女と付き合えて、その女を抱けて一緒に笑えただけで俺は満足』
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