先生、あなたに逢えて幸せでした
健太は今度は目線を運動場に向け話しだした。
『由佳はバカだな…』
『え?バカ?』
急に話しが変わって素っ頓狂の返事しか出来ない。
『そう!由佳はバカ!教師の給料なんて安月給だぞ?
その点、俺を選んでたら間違いなくいい暮らし出来るぐらい俺稼ぐと思うけど。
まぁ、由佳が留学して建築士なったら逆に伊室食わして行けばいいかぁ?!』
健太は私に気を使い冗談を言ってくれる。
『まぁ、確かにうちら二人が建築士なったら教師の給料の倍以上は稼ぐよね』
『だな!だから由佳はバカなんだよ!』
言い終わると健太は真剣な顔をして私を見た。
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