先生、あなたに逢えて幸せでした
ごめんね…
あれこれ悩んでいるうちに週末は終わり私は陽介に両親が暫く帰ってくると話し自宅へ戻った。
あと三週間程で12月も終わり。
いつもこの時期は忙しく出張で中々帰って来ない筈の両親が二人とも帰ってくるなんて不思議だったけど私が話す内容は重大な事なので二人が帰って来る事は有り難かった。
月曜日の夜、三人分の晩御飯を作り両親の帰宅を待っていた。
PM8:00玄関の鍵がガチャガチャ開いて二人そろって帰ってきた。
「「由佳!ただいま〜」」
仕事で疲れてる筈なのに大きな声がリビングまで届く。
私はリビングの扉を開け玄関まで二人を迎えに行った。
『お帰り。お父さん。お母さん。晩御飯作ってあるよ!早く食べよ?』
三人で食卓を囲んで食べる晩御飯は何ヶ月ぶりだろう。
両親は私が作った晩御飯を前に悲しそうな顔をしてる。
『どうしたの?』
「小さい頃から由佳を一人にしてごめんな」
『どうしたの?急に。私は楽で楽しいよ?小さい頃は寂しかったけど、私を育ててくれた事に感謝してるよ』
お母さんの目には涙が溜まっているのが分かったが気付かない振りをしてご飯を食べ始めた。
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