先生、あなたに逢えて幸せでした


『お父さん、お母さん、私小さい頃から忙しい二人を困らせない様に我が儘言わなかった。学校の成績だって常にいい点数取っていい子にしてた。家事もきちんとこなしてた。だからお願いします。父親が誰か聞かずにこの子を産ませて下さい。お願いします』


私がここまで両親にお願いした事は過去にあったかな?


いつもいい子にしてて、両親を煩わせなかった。


「今は気持ちが高ぶってるから産むって言えるんじゃないのか?きちんと育てれるのか?」


『きちんと育てます。この子は私の命より大切なの』

「お父さんからの条件がある。今は父親が誰か言えないみたいだが、いつか必ず話すって約束出来るか?」


『…分かりました。いつか必ず話す。この子が4歳になって幼稚園行く時に話します。幼稚園行き出したら私も仕事行くから自立する。それまで私とこの子の面倒を見て下さい』


「約束だからな。きちんと話す事。育児もする事。頑張って元気な赤ちゃん産みなさい」



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