先生、あなたに逢えて幸せでした
少しお腹が膨れて来た。
まだまだ分からないけどね。
私は今まで通り生活してる。
この事はバレたらいけない。
あっという間に終了式が来た。
私の最後の高校生活の日。
この短いスカートも今日で終わり。
馬鹿みたいにクラスメイトと笑って勉強して楽しかった日も今日で終わり。
いつも私を守ってくれた健太とも今日で終わり。
ありがとう。
本当にありがとう。
こんなにいい仲間に会えた事が私の宝物だよ。
二学期最後のHRが終わりみんなが帰る用意をしだした。
『あのさ、お願いがあるんだけど。』
私の大きな声でみんなが動きを止めた。
『どうした?由佳』
健太がびっくりした顔で聞いてくる。
『私留学するじゃん?記念にクラス全員の集合写真撮りたいんだよね。向こうで元気欲しい時に見たいから』
私がそう話すと健太は探るような目でみてきた。
さすが私の事をよく知ってる。
どこか変だと感じたみたいだ。
「いいぜ!三学期になったら自由登校だから皆集まる日ないかも知れないからな」
剛がそう言ってくれて皆が黒板の前に集まってくれた。
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