先生、あなたに逢えて幸せでした


健太の姿が見えなくなるまで見てた。


この三年間の思い出が頭を過ぎる。


いつも私を優先させて守ってくれた健太。


本当にありがとう。


健太の姿も見えなくなったから私は自転車を漕いで家路に帰った。


荷造りはほぼ終わった。


お父さんの会社の仕事納めの日に北海道にたつ。


あと4日。


偶然なのか陽介も4日後に県代表高校として国立競技場を目指す為に会えなくなる。


私は我が儘を言って時間を空けて貰い27日の夜に逢う約束をした。


この日が私と陽介の最後の日になった…



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