先生、あなたに逢えて幸せでした
ついに彼女の番になった。



細い手足を見せながら、自分の机の横に立ち、彼女は自己紹介を始めた。




『要 由佳です。クラスに女子が一人なので仲良くしてください』


ペコッと小さな頭を下げたと思った瞬間、ニコッと微笑んでクラスメイトと担任に顔を向けた。




その微笑みは天使の様でクラス中の男が息を飲んだのがわかった。




担任も明らかに、その微笑みにノックアウトだった。



(要 由佳って言うのか。彼女。少し高めの女らしい声だな)




彼女の席のすぐ後ろの俺は自分の自己紹介の番なのにすっかり忘れてた彼女の微笑みと名前を思い返していた……………







< 41 / 428 >

この作品をシェア

pagetop