先生、あなたに逢えて幸せでした
自動ドアの前では他の人の邪魔になるので私達は近くの公園に行った。
『愛佳。ママこのお兄ちゃんと大事なお話があるから愛佳一人でちょっと遊んで居てくれる?』
「うん!」
愛佳は滑り台に走って行く。
『由佳。。ママって?あの女の子結構大きいけどいくつ?』
『愛佳?愛佳は今年の6月で四歳。あと二ヶ月だね』
『ちょっ。ちょっと待て!四歳?え?由佳の子供?』
健太はびっくりした顔してる。
『そう。私の子供。愛佳って言うの』
私は愛佳が遊んでいる姿を見ながら答えた。
『私の子供って…。まさか由佳があと三ヶ月だったのに高校辞めた理由って…』
『そう。愛佳を妊娠してたから。終業式の時にはもう四ヶ月目に入ってて卒業式まで在学してたら七ヶ月に入るからお腹目立つし居られないでしょ?だから自主退学したの』
『由佳が妊娠してた事、伊室は…?』
『知らない。何も話さず私が姿消したから。話そうと思ったんだけどいろいろあって…。結局話さずじまい』
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