先生、あなたに逢えて幸せでした

トントンって机が叩かれる音がして、やっと現実に戻ってきた。




顔を前に向けると、彼女が心配そうな顔をしながら口を開けた。




『次だよ？！自己紹介！！大丈夫？気分悪いの？それとも自己紹介するのが緊張しての？』



そう言いながら、俺に話しかけてくれた。




『あっごめん。ボーとしてた。大丈夫』


そう、言うと彼女は微笑みながら、『ならいいの！気分悪いなら大変だと思ってさ』とそう言った。




俺は慌て立ち上がり、自己紹介をした。




『栗原健太です。よろしく！』




そう言ってクラスメイトに顔を向け席に着いた。








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