先生、あなたに逢えて幸せでした


『由佳、お前 今付き合ってる男いるのか?』



すごく真面目な顔をして私の瞳をジッと見つめてくる。




『別にいないよ。今はフリー!夏休みも近いから早く彼氏作らないと、寂しい日々になりそう。』



私は明るめの声で答えた。



『由佳はいつもクラスの栗原と一緒に居るからてっきり付き合ってると思ってた』






そう言った先生の顔はどかしらホッとしたような顔付きになったが一瞬の事だったから私の見間違いかと思って何も言わなかった…





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