Light at daybreak ~夜明けの光~




声をかけられ恐る恐る振り向くと


部屋の扉が開け放たれていて
そこに長身の男性が立っていた





光沢を放つサラサラのブロンドに
女の子のように白く小さな顔

薄く形のよい唇と鼻筋のとおった高い鼻


そしてこちらを見てくる透明感のある青紫の瞳がこちらを見ている





こんなにキレイな男の人今まで見たことない
まるでお伽話にでてくる王子様みたい



泣いていたことも忘れて見つめていると

その男がゆっくりこちらに歩いてきた





すぐそばまでくると視線を合わせるように腰をおろし
キレイな手がこちらにのびてきた





その手が頬を滑ると
頬を濡らす涙が消えていた



その優しさにふれ

止まっていた涙がまた溢れだしてきた








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