Light at daybreak
~夜明けの光~
溢れだした涙はなかなか止まらず
クレオは泣きつづける女を抱き上げ
ベッドに移動させて
何も言わず
ただ寄り添って頭を撫でていた
しばらくすると泣きやんだのか静かになった
「もう大丈夫か?」
声をかけられ女は頷いた
そして
泣いていて気づかなかったが
お互いが触れるほど近くにいることに気づき
女は慌てて距離をとった
クレオはその行動に
クスリと笑った
「名はなんという。
私はクレオ、
クレディオ・ラフォントロだ。」
「世奈です。
美神 世奈(ミカミ セナ)です。」
名前を聞いたあと
クレオは何かを考えだし
「何から話そうか…
話すことはたくさんあるのだが
セナは何が知りたい?」
その問いに
セナ少し考え問いかけた
「…ここはどこですか?」