Light at daybreak
~夜明けの光~
セナが顔をあげると
そこには晴れた日の青空のように澄んだ青色の瞳があった
クレオはその瞳を見て驚いていた
「私の住んでいた所ではこの瞳と髪の色はあまりいないので
色を変えていたんです…」
それを聞いたクレオの表情は
フワリと柔らかくなった
「そういうことか。
ならばセナを連れて帰ったのは間違いではなかったんだね。」
クレオは
なぜかニコニコしながらずっとセナを見ていた
なんか自信満々って感じなんだけど
本当に人違いじゃないのかな?
セナはその疑問を口にする
「……あの…
本当に私で合ってるんですか?」
「ああ、間違いないよ。
君とあの人の瞳はそっくりなんだ。」
よほどその人に似ているのか
迷いなく即答された
クレオは笑顔をキラキラと輝かせて
とても嬉しそうだった
セナはその笑顔を見て
なぜか胸がキュッと締めつけられたような気がした