Jully〜あなたと夢を〜
「よし!帰るか!もうすぐ始発も通るしな。」
そう言って店長が立ち上がる。
それにつられるよう、耐え切れなくなった涙を拭きながら俺も腰を上げる。
「朱美さんもがんばれだが、曲の方もしっかりやるんだぞ!」
「はい!」
そう言って、コンビニに向かって歩いてく店長を見ながら、力強く返事する。
店長がコンビニに入る姿を見て、駅のホームへ向かう。
今日1日で色んな事が前進した。
俺の夢も、恋も…。
俺は……どっちも掴みたい。夢も朱美さんも……。
そう思いながら、始発に乗って家に帰った…。