Jully〜あなたと夢を〜
第4章・それぞれの旅立ち
好きになってよかった
家に着いた俺を待ってたのは、とびっきりの睡魔。
帰って来て数分もしないうちに、爆睡…。
目を覚ましたのは15時、店長からの電話の音だった。
「……はい。」
「まだ寝てたのか?電話で説明するのも何だから、今すぐ来い!」
そう言って切れた。
眠たい目を擦りながら、ベッドから立ち上がり、身仕度も早々にギターを持ち家を出る。
行きの電車で二度寝を済ませ、コンビニに向かう。
バックに入ると、雪ちゃんも来ていた。
「雪ちゃん、おはよう〜」
あくびをしながら挨拶をする。
「何で昨日、電話に出なかったんですか?ジュリーがそんなんだから、こういう事になるんです!」
俺に気付いた雪ちゃんは、振りかえるとまくしたてる様にそう言うと、1枚の封筒を差し出す。
『みなさんへ』
封筒にはそう書かれてあった。