Jully〜あなたと夢を〜
「みんな揃ったか…。」
差し出された封筒を手に取ろうとした時、トイレから店長が手を拭きながら戻って来た。
店長は椅子に腰掛けると、俺達にも座るよう促し、話を始めた。
「今しがた雪ちゃんには話たが、ジュリーが来たんでもう一度言う。……朱美さんがバイトを辞めた。」
「昼間、ココに来て『やめさせて下さい』と言って来た。本人の意志も固いから、俺は『わかった』と言った。そしてみんなに手紙を置いて行った。」
そう言い終わると、封筒から手紙を取出し、雪ちゃんと俺宛ての手紙をそれぞれ渡した。
黙って手紙を読んでた雪ちゃんは我慢してた涙を流しだした…。
俺も渡された手紙を開く。
『研二さんへ』
朱美さんの字でそう書いてあった。