Jully〜あなたと夢を〜
Jully
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
降っていた雪も止み、心配だった終電も無事動いてくれた。
誰も乗ってない車両を見渡し、再度クリスマスイブを実感する。
曇った窓ガラスを指で拭き、外の景色を眺める。
雪が止んだ空は、雲も消え星が見える。
家の灯りもまだたくさん点いていた。
電車が止まり、私が降りる駅の名前がアナウンスされる。
電車を降り、アパートまで徒歩で5分。
1人満天の星空の下、寒さのあまり早足で歩く。
築40年の年期の入ったアパート。
203号室。
部屋に着くなり、バイトの忙しさもあって、ベッドにダイブ。
「久々に楽しいクリスマスイブだったな〜…」
天井を眺めながら、今日1日を思い返していた…。