Jully〜あなたと夢を〜
「……だから半年経っても雪ちゃんと付き合えてないんですよ。」
「………ん?何か言ったか?」
俺の小声で店長も我に返り、俺の方を向く。
ダメだこりゃ…
両想いのくせにして、2人はまだ付き合っていなかった。
何回か2人の相談を受けて話を聞いてる俺は、煮え切らない2人にイライラさえ募る。
好きなモン同士が目の前に居るのに…
俺なんか……
朱美さんは何処に居るかも分からないし、もしかしたらもう誰かと付き合ってるかもしれない…。
そう思うと2人がうらやましくて仕方がない…。
「…ジュリーあのさ…」
「…何すか?店長。」
入って来た客が、立ち読みしてるのをいいことに、俺の横でずっと喋ってる店長。