Jully〜あなたと夢を〜
「今日クリスマスイブだろ?」
「…そうですね。」
「…こう気分も盛り上がるだろ?」
「…そうですね。」
「…だから今日告白しようと思って…」
「…そうで…………」
俺はタモさんか!と思った時、店長は赤くなった顔で言った。
「えぇ〜〜!?」
俺の大きい声が店内に響き、雪ちゃんはおろか立ち読み中の客までレジに居るサンタ2人を見る。
「シィーー!馬鹿!お前何大きな声出してんだよ!」
「…だって…」
店長は慌てて俺の口を押さえて、指を一本口の前に立てて俺に言った。
告白?
店長が?
想像して笑う俺に、何が可笑しいんだと膨れた顔の店長がますます膨れる。
「何大きな声出してるんですか?」
俺の声に反応した雪ちゃんが、品出しの手を休めレジにやって来た。