Jully〜あなたと夢を〜

「「……ふぅ。」」


また店長とハモった。
店長はキッと俺を睨み、上手くいかなかったらジュリーのせいだからなと言い残し、お菓子の補充に向かった。


─大丈夫。両想いなんだから…


右足の甲を擦りながら、睨む店長を見て思った。




20時を回る頃からお客さんで混みだし、店長がどのタイミングで告白するのか、何て告白するのか聞けなかった。
今年も唐揚げ・ケーキ・シャンパンは売れに売れる。
そして2番のケーキも健在で、予約の人が取りに来る度、去年を思い出していた。



そしてバイト終わりの時間を迎えた。
忙しいと大変だが、時間が早く過ぎるのは歓迎。
暇よりずっとイイ。


店内清掃を終え、店長に報告しに行く。
雪ちゃんも時間を確認して、フェイスアップを終えるとバックルームに向かった。



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