Jully〜あなたと夢を〜
第5章・再会
デビュー
「……はい!オッケーで〜す!」
その言葉で俺のレコーディングは終了した。
緊張もせず、リラックスして歌えた。
ヘッドホンを外しブースを出るとママ…社長が笑顔で俺を迎える。
「ジュリーよかったよ!なんとかなっただろ。」
そう言ってママの顔になり、ウィンクをする。
「ありがとうございます。」
苦笑いを浮かべ、今一度お礼を言って頭を下げる。
社長は、いいからいいからと頭を上げさせてから言った。
「お前はイイ歌を作って、イイ作品が出来た。ここから先は会社の出番だ。地元のCDショップはもちろん、東京の方にも今交渉中だから。会社としてもがんばるからな!」
そう言って俺の手を強く握った。
そして、2週間後……
俺の手元にCDが届いた。