Jully〜あなたと夢を〜
「どうした?ジュリー?」
「どうしたもこうしたも無いですよ社長!」
いつものテンションで普通に電話に出る社長。
「今、CDが届いたんですけど!」
「…それで?」
「いや、それでじゃなくて全然聞いてなかったんですけど……」
「……え?言わなかったっけ?」
これだから元パパモンメンバーは嫌だ…。
社長いわく、昨日からショップに並んでるらしい…。
適当に話を終わらせ電話を切ると、何枚かのCDをバックに入れて急いで家を出た。
向かう先は駅前にある大きなCDショップ。
電車に乗ってる間中、バックから取り出したCDを見ながら1人ニヤニヤ。
俺の気持ちは、早く店長と雪ちゃんに渡したいのと、ショップに並んでるか不安とで半々だった。