Jully〜あなたと夢を〜
「凄い!いい出来ですね!絶対売れますよ〜!」
「だろ?」
学校が休みだったらしく、早めにコンビニに来てくれた雪ちゃんがそう言うと、店長も相づちを打つ。
「……雪ちゃん聞いてから言ってくれる?」
ジャケットだけ見て、自分のデザインに感動してそう言う雪ちゃんに釘を差す。
テヘっと舌を出して笑う雪ちゃんに、このおっちょこちょいと雪ちゃんの頭を小突く店長…。
…店長も同じ事してたじゃないですか…
そう言おうと思って止めた…疲れるから……。
曲を聞き終わるといきなり雪ちゃんが泣き出した。
「あのジュリーが……こんなイイ曲を…。」
…雪ちゃん……。
「母さん嬉しいよ……。」
「父さんもだ……。」
え?
店長ももらい泣きしながら、訳の分からない事を言う…。