Jully〜あなたと夢を〜

車から降りて入り口まで来ると、開場待ちの人で溢れかえっていた。


3人で呆気にとられてると、社長が駆け寄ってきた。


「ハァ…ハァ…やっと見つけたよ〜。」


ずっと私達を探してたのか、息を切らし寒い中額に汗がうっすら浮かんでる。


そんな社長にお構い無しの私達は、武道館を見上げながら「ほへぇ〜」とため息を吐いていた。


「3人ともほへぇ〜じゃないよ〜遅いよ〜!こっちこっち!」


ポカーンと口を開けてる3人に、控え室に案内するからと手招きをする社長。


迷子になるなよと時々後ろの私達を見つつ、関係者入り口の方へ。


GUESTの名札を首から下げ、社長の後を3人で追い掛ける。


「朱美さん、何かドキドキするね!」

「そうだね、緊張してきた。」


雪ちゃんと手を繋いで、社長・店長の後を追って武道館内を歩く。




< 217 / 263 >

この作品をシェア

pagetop