Jully〜あなたと夢を〜
車から降りて入り口まで来ると、開場待ちの人で溢れかえっていた。
3人で呆気にとられてると、社長が駆け寄ってきた。
「ハァ…ハァ…やっと見つけたよ〜。」
ずっと私達を探してたのか、息を切らし寒い中額に汗がうっすら浮かんでる。
そんな社長にお構い無しの私達は、武道館を見上げながら「ほへぇ〜」とため息を吐いていた。
「3人ともほへぇ〜じゃないよ〜遅いよ〜!こっちこっち!」
ポカーンと口を開けてる3人に、控え室に案内するからと手招きをする社長。
迷子になるなよと時々後ろの私達を見つつ、関係者入り口の方へ。
GUESTの名札を首から下げ、社長の後を3人で追い掛ける。
「朱美さん、何かドキドキするね!」
「そうだね、緊張してきた。」
雪ちゃんと手を繋いで、社長・店長の後を追って武道館内を歩く。