Jully〜あなたと夢を〜

『研二!お前もう卒業文集に載せる、夢の作文出来た?』

「おう!出来た!」

『まじで?で、研二の夢って何なの?』

「歌手!」

『…マジ?』

「マジ…。」

『ギャハハハハハ…ヒィ…笑いすぎて腹痛いよ…』

「なんで笑うんだよ…。」

『だって、歌手って…ププッ…』

「…うるせぇな。」

『わりぃわりぃ…まぁ頑張れや』



『みんな〜研二の夢、歌手だってよ〜』

『マジで?』

『嘘?』

『『ギャハハハハハ…』』



中学の時、夢を馬鹿にされた。その馬鹿にした長谷川君から、ライブの直前に手紙が来た。


『研二、あの時はごめんな。お前は夢を持ち続けて、掴んだんだな。正直ビックリしたし、羨ましくも思った。ライブ頑張れよ!クラス全員お前のファンだからな!みんなで見に行くからな。』



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