Jully〜あなたと夢を〜

プロポーズ


いつの間に寝てたんだろう…。どうやら、ソファーにもたれながら寝てた私。身体には研二さんのジャケットが掛けられていた。


身体を起こし店内を見渡す。雪ちゃん、店長も寄り添うように1番大きいソファーで寝ている。ママは床に大の字、オカマさん達も床やソファーでぐっすり寝ていた。


研二さんは……?


店内をキョロキョロ見渡しても研二さんの姿は無かった。


ソファーから腰を上げ立ち上がる。壁に掛けられた時計に目をやると、朝の4時を示していた。


ウィスキーやビールの瓶を避けながら、店内を見て回る。やっぱり研二さんの姿は無かった。


どこへ行ったのかなぁ…


コートをはおり、外に出てみる。夜の内に降った雪が薄ら積もってる。


「…寒い。」


手を擦りながら、まだ暗い駅前を歩く。コンビニ近くまで来ると、ギターの音が聞こえてきた。


研二さん…?




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