Jully〜あなたと夢を〜

涙を拭いて横を見たら、研二さんはいつになく真面目な顔。それを見てまた笑ってしまう…。


「…何だよ、笑うなよ。」


「…だって、真面目な顔してるから…。」


「大事なトコなんだから…。」


「そうなの？クスクス…」




笑いの止まらないわたしに少し呆れながらも、諦めたように呟く。







「…朱美さん、大好きだから。」


「わたしも。」


「なんか、軽いな〜。」


「軽くないよ。大好きだよ。」


少し離した肩を元に戻す。わたし以上にドキドキしている研二さんに気付いて、嬉しくなる。






「俺と結婚してください。」




真っ赤な顔して言う研二さん。わたしは黙って、肩に頭を預ける。


「…返事は？」


「へぇ〜」


「…何だよ。へぇ〜って。」


「１００へぇ〜、わたしで良ければ。」


そう言って、研二の頬にキスをした。