Jully〜あなたと夢を〜
出会い
12月24日。
クリスマスイブ…。
そして俺の22歳の誕生日…。
そんな中、サンタの格好をして、駅前のコンビニでバイト中…。
時刻は、PM.20:00。
来店するのはカップルと、仕事帰りの人達。
いつもは売れない唐揚げも飛ぶように売れる。
バックの冷蔵庫には、予約のケーキとシャンパン達が山の様に並べられている。
「いらっしゃいませ〜」
俺のやる気の無い声に、反応した店長サンタがやってくる。
「サンタさん、スマイルスマイル。」
飛びっきりの笑顔で、自称小太りのキムタクこと、通称松村店長が話し掛ける。
歳は聞いたこと無いけど、多分40ぐらい。
ご丁寧に白髭まで付けてる。
「店長、この格好やめません?」
「なんで?古俣君も似合ってるよ。ねぇ雪ちゃん。」
そう言って、お菓子の品出し中、バイトの雪ちゃんに相づちを求める。