Jully〜あなたと夢を〜
出会い

12月24日。
クリスマスイブ…。


そして俺の22歳の誕生日…。


そんな中、サンタの格好をして、駅前のコンビニでバイト中…。


時刻は、PM.20:00。


来店するのはカップルと、仕事帰りの人達。


いつもは売れない唐揚げも飛ぶように売れる。


バックの冷蔵庫には、予約のケーキとシャンパン達が山の様に並べられている。


「いらっしゃいませ〜」


俺のやる気の無い声に、反応した店長サンタがやってくる。


「サンタさん、スマイルスマイル。」


飛びっきりの笑顔で、自称小太りのキムタクこと、通称松村店長が話し掛ける。
歳は聞いたこと無いけど、多分40ぐらい。
ご丁寧に白髭まで付けてる。


「店長、この格好やめません?」


「なんで?古俣君も似合ってるよ。ねぇ雪ちゃん。」


そう言って、お菓子の品出し中、バイトの雪ちゃんに相づちを求める。


< 3 / 263 >

この作品をシェア

pagetop