Jully〜あなたと夢を〜
それと手袋。
同封の手紙には、『食料を送ります』の文字。
それと、『楽器弾いてるんだから、指先冷やさない様に誕生日プレゼントです』と書いてあった。
母ちゃん……
…でもピンクは無いだろ…
そんな母ちゃんのやさしさに触れながら、約束を思い出していた…。
25歳まで、プロになれなかったら夢を諦める…。
母ちゃんの反対を押し切って、去年大学を中退した。
夢が諦めきれなくて…。
大学の友人も皆が止めた。
「バカな夢は追うな」と。
でも親父は、親父だけは俺の背中を押してくれた。
但し条件があった。
それが25歳までに歌で飯が食える事だ。
「あと3年か……」