Jully〜あなたと夢を〜
ついついクリスマス気分に浸ってしまった。
「ケーキ予約してたんですけど。」
そう言って引換券を俺に渡した。
「はい。少々お待ちください。」
そう言って急いでキム兄店長のいる冷蔵庫へ。
冷蔵庫で店長は、せっせとジュースの補充とケーキ、シャンパンの準備をしている。
ただでさえ狭いのに、店長がいると身動きがとれない…。
「店長!2番のケーキ一個取ってください。」
「あいよ。」
そう言って渡してくれた店長の白髭が少し凍ってた。
それを見て少し笑うと、ついにやる気になったかと言って
「スマイルスマイル。お客様を待たせるなよ。」
そう言いながら俺の背中を押した。
急いで店内に戻ると、お客さんがレジに並んでいて、雪ちゃんが別のレジで対応に追われていた。
雪ちゃんの間で……。
「すみません、こちらでよろしいですか?」
2番のケーキを差出し確認をとる。