Jully〜あなたと夢を〜
応援
シャワーを浴び、立派な寝癖を直し、急いで家を出る。
電車に飛び乗り、いつもの駅に着く。
時刻は15時30分。
我ながら完璧。
「ジュリー〜〜!」
後ろから気の抜けた声が聞こえる…。
雪ちゃんだ…。
「ジュリー〜!」
俺が返事をしない事をいいことにさっきより大きい声で呼ぶ。
─雪ちゃん声大きいよ…
こういう時の雪ちゃんは大きい声が出せる…。
肩をを叩かれようやく振り向く事にした…。
「何で無視するんですか?」
顔を膨らませ怒っている。
「…雪ちゃん声大きいから。人前でジュリーはちょっと…」
「え?何ですか?よく聞こえないんでもっと大きな声で喋って下さい!ジュリーさん」
俺は呆れて耳を指差す。