Jully〜あなたと夢を〜

「お疲れ様でした。」


バイト上がりの俺達に朱美さんが言った。


「今日はどうしたんですか?」


雪ちゃんが訪ねる。


「ジュリーさんの歌聞きに来たんです。」


ニコッとほほ笑みながら、嬉しい事を言ってくれた。


「へぇ〜物好きなんですねぇ。」


人が感動に浸ってる中、雪ちゃんが真顔で言う。


「それよりパパイヤモンキーズの歌聞きます?」


ガックリ肩を落としてる俺を尻目に、カバンの中からMDプレーヤーを取り出す。


「あっ!私の雪ちゃんと同じの。」


そう言って、朱美さんもカバンからMDプレーヤーを取り出す。


「ほんとだ!色も一緒でお揃いですね。朱美さんは何聞いてるんですか?やっぱりパパモンですか?」


─そう略すんだ…



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