Jully〜あなたと夢を〜
研二の気持ち…
5月5日。
今日は朱美さんのバイトは休みで、雪ちゃんと同じシフトだった。
お客さんもそんなに多くなく、ゴールデンウィークで出掛けてる人が多いのだろう。
「雪ちゃん、ちょっと…」
お菓子の品出し中の雪ちゃんを小声で手招きする。
「何ですか?」
「あのさ…今日バイト終わったら時間ある?ちょっと相談があるんだけど…」
「何ですか?朱美さんの事ですか?」
─するどい…
図星で言葉が出てこない俺を見て、少し笑いながらいいですよと快諾を得た。
バイト後隣のファミレスで、という事になり雪ちゃんはお菓子の棚に戻って行った。
相談する内容を、頭の中で整理しながらの仕事。
そして瞬く間に上がりの時間になった。