Jully〜あなたと夢を〜
朱美の気持ち…
5月5日子供の日…。
健児の誕生日。
子供の日に生まれただけあって、いくつになっても子供みたいな人だった…。
「着いたよ。」
健児のお父さんの車に乗り、お母さんと私の3人でのお墓参り。
健児が亡くなり、私の提案で誕生日にお墓参りする事が決まりになっていた。
お墓は日本武道館に1番近い場所を選んだ。
私達の住んでる場所からは結構距離があるけど、お父さんお母さんは私の願いを聞いてくれた。
車から降り、本堂をお参りしてから健児のもとへ向かう。
「朱美さん…泣かないで…」
花束を持つ私の目から涙が流れ落ちる。
…もう2年も経つのにここに来ると自然と涙がこぼれる。
「すみません…お母さん…」
私を気遣い、そっと近くに寄り添い優しい言葉をかけるお母さん。