Jully〜あなたと夢を〜
お店を出て車に乗り、私の家に向かう。
「…お父さん。」
なんだ?と言ってルームミラー越しに私の顔を見る。
「…私怖いんです。人を好きになるのが……健児さんを忘れちゃう気がして…」
「朱美さん…今の気持ち、想いをその人に全部言うといい。朱美さんのいいと思った人だ…きっと全部受けとめてくれると思うよ。」
車は家に着き、お父さんと別れた。
私の気持ちは…
研二さんは健児とはまったく違う性格。
でも一緒に居て落ち着くし、楽しい…。
──好き…なのかなぁ…
私の心が動き始めていた…………………。